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低価格 VS 高価格 3Dスキャナー徹底比較!価格帯別の特徴と選び方

更新日:4月7日



低価格 VS 高価格 3Dスキャナー徹底比較

3Dスキャナーは、リバースエンジニアリング、品質管理、デジタルアーカイブ、3Dプリンティングなど、さまざまな分野で活用されています。しかし、市場には低価格から高価格まで幅広いモデルが存在し、「どれを選べばいいのか?」と迷う人も多いでしょう。

本記事では、価格帯別に3Dスキャナーの特徴を徹底比較し、それぞれのメリット・デメリットを解説します。


1. 価格帯別の3Dスキャナーの特徴


1.1 低価格モデル(数万円〜50万円)


特徴

  • 気軽に使える:持ち運びができ、初心者にも扱いやすい

  • 基本的な計測機能:大まかな形状取得が可能

  • 対象物が決まっている:人物や小物のスキャン、大型対象物など機種ごとに様々

  • スキャン速度はやや遅め、機種ごとにトラッキング性能に大きく開きがある


低価格3Dスキャナーの選定ポイント

最近は低価格帯の性能も上がっていますが、正直ピンキリです。低価格帯の中でも良いものは中価格帯と遜色ないスキャンができますし、また、精度や解像度が劣ったとしても最終出力の用途においては問題ないケースも少なくありません。ただ、用途が思いつかないレベルのスキャンしかできない外れ機種も多いです。

メリット

価格が安く導入しやすい

軽量でポータブル

初心者でも使いやすい

3DプリンティングやAR/VR用途に最適


デメリット

高精度な計測、品質管理には不向き

金属や光沢のある対象物のスキャンが苦手

大型か小型どちらかが得意などの偏りがある


代表的なモデル例

  • Shining 3D EinStar

  • Shining 3D EinStar Vega

  • Matter and form Three

  • Revopoint POP 3Dスキャナー



低価格帯のおすすめ


低価格3Dスキャナー EinStar Vega

ワイヤレスでスキャン可能。小型も大型もスキャンでき、トラッキング性能に関しても実用性は高い。価格も30万円前後で汎用性が高い


1.2 中価格モデル(50万円〜300万円)

特徴

  • 高精度(±0.05mm〜0.1mm)

  • 中型〜大型オブジェクトのスキャンが低価格帯よりよりきれいにスキャン可能

  • 小物もいけるものもあり

  • スキャン速度が速く、複雑な形状も正確にキャプチャ



中価格3Dスキャナーの選定ポイント

上記のような特徴がありますが、現状中価格帯は低価格帯の性能向上によりかなり厳しくなっています。 今までこの価格帯が得意としていた人物の3Dスキャンや車のボディや内装は低価格帯でも求める内容によっては十分なケースも出てきているからです。 ただ、一方でこの価格帯の機種は低価格帯に比べ、外れなく業務上で使用できたり、この機種を使っていますというようなアピールに使えるレベルであることが多いです。 また、購入前のデモを行ってくれる会社も多いので失敗はしないケースが多いです。

メリット

産業用途でも利用可能な精度

建築・文化財保存にも対応

使いやすいソフトウェアが付属


デメリット

低価格モデルに比べて高価

低価格に比べて重い


代表的なモデル例

  • peel 3D

  • Shining 3D EinScan Pro HD

  • IReal M3


中価格帯のおすすめ



中価格3Dスキャナー EinScan Pro HD

固定でもハンディでも使えるので小さいものから大きなものまでプロクオリティでスキャンが可能。中価格帯では中大型に特化した3Dスキャナーが多いのに対して、どちらも対応できる3Dスキャナー



1.3 高価格モデル(300万円以上〜数千万円)

特徴

  • 極めて高精度(±0.01mm〜0.05mm)ノイズも少ない

  • 工業用部品のスキャンに最適、検査用途での需要も多い

  • 機械ごとに精度証明書を発行している

  • 大型、小型どちらかに特化しているケースが多い。

  • 計測データの品質が高く、エンジニアリング用途に適している


高価格3Dスキャナーの選定ポイント

高価格帯は未だに根強い需要があります。門型三次元測定機と呼ばれるものにはまだ精度面では劣るところがありますが、作業効率化の面で納入を決める方も多いです。高価格帯では傾向検査やいわゆる測定がメインのところが多く、また、高精度なリバースエンジニアリング用途でも人気です。

メリット

極めて高精度な計測が可能

産業用途(航空宇宙、自動車、医療、建築)に最適

複雑な形状も高品質にデータ化

レーザーやブルーライト技術、高解像度カメラを活用し、高速で計測可能


デメリット

価格が高く、導入コストが高い

設置スペースが必要な機種も

操作には専門知識が必要な場合が多い


代表的なモデル例

  • Artec シリーズ

  • Creaform MetraSCAN 3D

  • Shining3D FreeScanシリーズ

  • ATOS シリーズ


高価格帯のおすすめ


高価格3Dスキャナー FreeScan

高価格帯機種は価格差も大きく1000万円では効かないものも多い中市場の製品に比べて半額近い価格で高いクオリティ。また、マーカーを貼らなくてもスキャンができるようなシステム(トラッカー)と組み合わせた商品もある


2. 価格別比較表

価格帯

精度

スキャン速度

スキャン対象

用途

低価格(〜50万円)

±0.1〜1mm

遅い

小型・人サイズ

DIY、趣味、教育用、XR、部分的な工業用途

中価格(50〜300万円)

±0.05〜0.1mm

中速

中型〜大型

工業用途、文化財、建築

高価格(300万円〜)

±0.01〜0.05mm

高速

産業用・大型部品

航空宇宙、自動車、精密工学








3. どの3Dスキャナーを選ぶべき?

✅ 気軽に3Dスキャンを始めたい人

→ **低価格モデル(〜50万円)**を選択。小型のオブジェクトや人物のスキャンに最適。

✅ ビジネスや産業用途で使いたい人

→ **中価格モデル(50〜300万円)**を選択。工業部品や建築・文化財の計測に適している。

✅ 高精度が必須なプロ用途

→ **高価格モデル(300万円以上)**を選択。航空宇宙、自動車、精密工学分野に最適。



4. まとめ

3Dスキャナーの価格帯は広く、用途によって最適なモデルが異なります。気軽に始めるなら低価格モデル、ビジネス利用なら中価格モデル、本格的な計測なら高価格モデルが適しています。

自分の用途と予算に合った3Dスキャナーを選び、最適な計測環境を整えましょう!


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